巨大ジャック・オ・ランタン制作記

こんにちは!フレッシュラボスタッフの平井です。
店頭にはよくいますが、ブログでは初登場ですね!

今回はラボの入り口に突如出現した巨大物体「ジャック・オ・ランタン」の制作記をお届けします。
レーザーカッターは立体物も作れるんですよ~
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まずは完成系の立体データを作ります。
今回はとにかく大きさが大事なので形はできるだけ単純化しています。上下の角を面取りした十角形に顔を切り抜くだけのカンタン構造です。実際の作業は以下の動画のようになります。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=q-LoX52wVtA[/youtube]

立体データができたら、今度は展開図を作ります。
え?展開図?計算大変そう・・・
と思うかも知れませんがそんな心配はいりません。さっき作った立体データを専用ソフトに読み込ませると自動で展開図を作ってくれます!
画面左が元の立体で右側に展開図になった部品ができています。番号もつけてくれるのでパーツがどの部分かも分かるようになっている親切設計です^^
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この展開図作成ソフトは仕上がり寸法や素材に使うの板の大きさや厚みも自由に設定して作ることができるのですごく便利ですよ。(しかも無料ソフトです)
https://apps.autodesk.com/FUSION/ja/Detail/Index?id=8699194120463301363&os=Win64&appLang=en

展開図データができたらIllustratorで読み込んでレーザーカッターでパーツを切り出します。今回は段ボールを素材にしています。スーパーなので段ボールはたくさんありますね!
段ボールは燃えやすいのでレーザー加工は要注意です。今回は燃えないように少し弱めの出力で切って後で裏からカッターで切りました。
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パーツが切り出せたら組み立てです。隣り合うパーツを内側からテープを貼ってくっつけるだけ。パーツが小さいと大変ですが、今回は大きいので難しくありません。テープの消費量は激しいですが(汗)
だんだん組みあがってくるのが面白いので一番楽しめる作業です♪
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組みあがったら塗装です。水性ペンキをローラーで塗っていきます。屋内での使用であれば匂いが少ない水性がオススメです。段ボールには筋目があるので、それと平行にローラーを転がすことで綺麗に塗ることができます。木材に塗るときに木目に沿って塗るのと同じですね。
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ヘタも作ります。形が本体以上に単純なので3Dソフトも使わず、こちらは直接展開図をIllustratorで描いて切り出しました。キャタピラのような段ボールの構造を利用して曲面を作ってます。軽い、丈夫、安い、切断しやすい、曲げやすいと段ボールは工作において中々優秀な素材です。
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本体ができたらテグスという透明のビニール紐で天井に吊って完成です。細くて見えにくいので遠目だと宙に浮いてるような仕上がりになります。また、細さのわりにかなり丈夫なので色々なものを吊ることができます。段ボールに続く便利素材です♪
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巨大ジャックオランタンはハロウィンが終わるまで飾られているのでぜひ遊びにきてください!

レーザーカッターで立体制作をしてみたい人はぜひチャレンジしてみてください。データ制作で分からないことがあればスタッフ平井にいつでも聞いてくださいb

最後にデータ作成工程まとめ
・3D CADソフトでモデリング(Fusion360 TinkerCAD)
・.stl形式に書き出し
・展開図作成ソフト「Slicer」で.stlデータを読み込み
・Folded Panelsモードで展開図の.epsデータを作成
・.espデーターをIllustratorで読み込み
・必要なパーツ部分だけ抜き出し、レーザー加工用のデータを作成。カット線 0.001pt カラーモードRGB R255 G0 B0